青森県 青森市青森県総合学校教育センター

地図に戻る
1.観測地点の情報
1. 定点観測地点名 JPNAMR001
2. 施設名 青森県総合学校教育センター
3. ホームページ http://www.edu-c.pref.aomori.jp/
4. 施設の概要
写真

写真

 青森県総合学校教育センターは、学校教育の担い手である教職員の資質及び指導力の向上をより一層図るために、学校教育に関する研修・研究・教育相談・情報提供等を総合的に行う機関である。

 センターの位置する青森市は、本州最北の県庁所在地で、人口約30万、国の重要無形民俗文化財に指定された「青森ねぶた」や、縄文時代前期から中期の遺跡で、国の史跡に指定された日本最大級の規模を誇る「三内丸山遺跡」などが有名である。北に陸奥湾、南に八甲田連峰、冬は市街地でも約1mの積雪のある豪雪地帯である。

 定点カメラからは、正面に雲に覆われていることの多い八甲田山、その手前右に、冬期間は白くスキー場が見える雲谷高原、左側前方は、水田、後方には、青森市郊外 の住宅街が望める。センターの周りは湿地帯で、遊水池となっており、冬場には、青森市の雪捨て場にもなる。

5. 住所・連絡先 〒030-0123
青森市大矢沢字野田80-2
電話017-764-1997 FAX017-728-6351
6. 緯度・経度 北緯40°47′・東経140°47′
7. 施設の標高 8m
8. 観測装置の高さ +24m(地面から観測装置までの高さ)
9. 観測装置の高度 32m(海面から観測装置までの高さ)
10. 景観カメラの方位
11. 景観の要素 ・八甲田山,八甲田連峰
・南八甲田連峰
・雲谷(もや)スキー場(冬季の夜は、ナイターの明かりが見える)
・田圃
・落葉樹
・市街地の遠景
・道路のようす
12. 装置と設置場所周辺の写真 (a) 装置の全景

青森・装置の全景1

(b) 気象観測装置

青森・気象観測装置

(c) 景観カメラ

青森・景観カメラ

(d) 景観カメラからの風景

青森・景観カメラからの風景

青森・鳥瞰図
↑拡大イメージを新しいウィンドウで開く




2.地方の気象
1. 青森の気候

 青森県は本州の最北端に位置し、日本海、太平洋の双方に面した地形である。北海道との境界には津軽海峡があり、県の東部、西部および北部の3面を海に囲まれた地形である。全般的に県の北部は平野部であり、南部は白神山地および八甲田山系などの山間地域となる。東北地方の他県と異なることは、明確な脊梁山脈が存在しないことである。これにより冬季における北西季節風が三本木原へ、晩春の6月頃の「やませ(注1)」が津軽地方に吹きぬける。つまり青森県の各地域は太平洋側と日本海側の気候の特徴を併せ持つ形になる。

 ケッペンの気候区分によれば、青森県は広義的に冷帯湿潤気候(Dfb)に包含される。
しかし、詳細には津軽半島西半分を含む日本海側地域、弘前など岩木山〜八甲田山系を含む内陸地域および青森、八戸、三沢など陸奥湾周辺を含む太平洋側地域に概ね3分割される。

 陸奥湾周辺を含む太平洋側地域は春〜夏季にかけて冷涼湿潤な気候となる。これは「やませ」に代表されるように太平洋の親潮と季節的な北東気流によるものである。冬季は八甲田山系以北では北西季節風が東部に吹き抜けるが、陸奥湾により冷却が緩和されるため寒冷になりにくい。また同様な理由から北部における日本海側と太平洋側における気温差は小さい。年間降水量は太平洋側南部において少なく(約1000mm)、陸奥湾周辺で多い(約1400mm)。特に太平洋側南部は冬季の八甲田山系を超える乾燥風の影響をうけるため、冬季乾燥気候となり降水量が少ない。

内陸地域は通年で気温が低く、県内で最も気温が低い地域である。また盆地における気温年較差が大きいことなど明らかに内陸性気候の特徴を示している。しかし海洋における温暖の影響を受けるため、岩手県内陸部のような冬季の気温低下はみられない。夏季の内陸部において気温が高くなるのは八甲田山系を超える東風の影響を受けたフェ−ン現象の結果である。また冬季における低温は八甲田山系の標高、および内陸地域の放射冷却によるものである。内陸における降水量は1200mm前後であり季節的な偏りは小さい。 

 日本海側の地域では春から夏にかけて北部地域を太平洋から日本海に吹きぬける「やませ」の影響を受け冷涼になる。しかし八甲田山系より南になる日本海岸の地域はやませの影響を受けにくいため比較的高温になる。従って日本海側でも「やませ」の影響をうける深浦付近と影響をうけない地域との気温差が生じる。一方、冬季に北西季節風の影響を受ける日本海側および太平洋側の北部地域はほぼ同様の気温分布となる。年間降水量は日本海側で1500mmを超える地域があり、県内では最も多雨の地域である。降水量の季節的偏りは少ないが冬季と比較してやや夏季に多いという傾向がみられる。

注1)やませ:夏季において、主に北日本で吹く冷湿な北東風をいう。
       親潮の影響を受けて太平洋側に発生し、これが冷害の原因となる場合も少なくない。

青森・地図
↑拡大イメージを新しいウィンドウで開く

地図に戻る

Copyright (C) 2000-2004 teiten2000, All Rights Reserved.